iPadとRadikoと本の長い話

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当初4/末発売、先行予約未定で楽しみに待っていたのが5/末発売、5/10先行予約開始に変更になった。
入手出来るのが5/末になった時点で、とりあえずのスルー、様子見に変更。
公式コメントとして米国での販売台数が多すぎて供給が間に合わないためという事だった。
にしては3Gキャリアも未定だし、先行予約を5/10に先延ばしで設定することが妙と言えば妙。
つまりはキャリア未定、3G版については価格も設定出来ないという事ではないかと邪推してみたり。
Wi-Fi版のみでもいいから、価格公表して先行予約開始しちゃえば良かったのにと思うんだけど。
何故、そこらを逡巡したのかで、要らぬ邪推をしてしまう。

早速輸入版を動かしている様子などを方々で見ていたのだけれど、デカいiPhoneという訳でもなさそうなのは確か。
「触ってると欲しくなる」のは、とにかく簡単なUIとキビキビ動くって所だろうか…
ソフトウェアキーボードも打ちやすいそうで、NetBookの代わりとして使えそう。
Wi-Fi接続しっぱなしでも10時間は厳しいとしても、それに近いバッテリー駆動時間らしい

ならば、NetBookを持ち歩くよりもiPadの方が便利そうだと思った

電子書籍リーダーとしてのポジションを巡って、日本では議論が巻き起こってる風なんだが、確かにiPadも電子書籍リーダーナシ、というかコンテンツなしのスタートということで、機能の何分の一かをそぎ落とされてのリリースという感じがする

いずれは、このタイプのSlatePCは買うと思う。
同時にKindleも日本語版が出て、amazonで日本語コンテンツが買えるようになったら、やっぱり買うだろうと思う。
本というか書籍が送られてくるのを待つより、読みたいと思った本が早く読めるという期待だけなんだけど。
問題は読みたいと思うコンテンツが揃うかどうかって事で、実は、リーダーというハードではない。
電子書籍のフォーマットを巡っても役所が出てきてっていう話になってるのだけれど、出版業界、紙で出来た読み物を扱う業界が黙ってる筈もなく、まだまだ先の話かもと。

「電子書籍の衝撃」はiPhone版リーダーで読み切ったんだけど、それように苦心してレイアウトしつつ書いたんじゃないかと思ってしまった。
本の方も同じ調子だとしたら、逆に読みにくいかも知れないなぁとか…
PC関係の入門書とかも読むというか、買うので横書きにも慣れている筈なんだけど、純粋に読み物としてみたら、小説をiPhoneで読みたいとは思わないというのが個人的な感想。
なのでKindleは欲しいなぁと。

iPadをスルーする理由は、非AppleなSlatePCが相次いで出てきそうだという事も大いに関係している。
期待しているのはChromeOS辺りが載ったヤツ
今のところGoogle謹製なのはAndroidらしいのだけれど、サブセットWinとかWM7なんかより、Linuxベースの方が自由度は高いんじゃないかと。

Intelあたりも新型ATOMでデスクトップ、スマートフォン、そして第3のデバイスとしてのSlatePC対策で、そこらへんを睨みながらのハードでの囲い込みを狙っているようだ。

もうちょい小さめ、B5からA5位のサイズで、バッテリー駆動は最低でも10時間、GPU統合CPUならば、同じようなアプリとか動画を動かすのにiPadより若干のパフォーマンスアップは十分期待出来る。
USBとかSDカードスロットあたりも付けてくるだろうから、PCとの親和性もいいはず。
潔くWi-Fiと独自規格DockのみというApple路線は、昔を思い出してしまうわけで、キラーアプリ(今だとキラーコンテンツかも知れない)がない、ハードの先進性だけではモラトリアムは1年と保たないって事をAppleは知ってるはずなのに、と…
更に、今後どうなるかは神のみぞ知る所なんだけど、Flashを弾いてきた。
3年後くらいにはHTML5主流というのが趨勢だと言われているんだけど、2年後には又、新しい技術が出てくるかも知れないし。
デバイス・コンテンツ(iBook、iAdもそうかも知れない)ソフト(AppStoreや開発での規制)によるiPhoneというスマートフォンを切り口にした新たな囲い込みというのでデファクトスタンダードを作ってしまおうというのに、まんまと乗るわけにはいかない
が、iPhoneは便利なんで使うけど…

PC、スマートフォン、そして第3のデバイスとしてのSlate若しくはiPadは、ハードデバイスとして、それぞれを補完しあうものなのかも知れない。
個人的には、補完しあうものなんだろうけど、同時に、それぞれが独自にスタンドアロンで使い物にならないと駄目だとも思う。
今のところ、クラウドの恩恵もあって、スマートフォンですらスタンドアロンで電話じゃない使い方をしても、完結出来ていると思う。
優良なコンテンツからの電子書籍の一般化(アンビエント化)が望ましいし、時間はかかりそうだけど、結局はユーザーが選ぶことになるのも間違いなさそうなので、いつかは、音楽CDみたいな事にもなるんだろうとは思うわけで
コンテンツとかデータとかというバックボーンあってのデバイスって事。
それってクラウドあってのデバイスって事じゃん、みたいな
デバイス上ではなくネット上のストレージにデータやコンテンツを貯め込むことが前提になっている訳で、一時的にデバイス上に載ってたとしても、いずれはストレージ容量も大した意味をなさなくなるような気がする。
今のところ、クラウド・イコールではなく、ネット・イコールなんだけど。
ネットのインフラが進んだら、間違いなくクラウド・イコールになるんじゃないかと

そうした時になって、第3のデバイスであるSlateが当たり前の前PCって事になるんじゃないかと


iPhoneアプリが「排除」された件
つまりは一つは広告付のアプリであった事が協議会にとってはまずかったらしい。
ラジオはスポンサーあっての放送であり、流している曲は著作権もあるっていうのが「大人の理由」なんだろうか?とか
と、ここらへんは推測で、公式見解とかではない。

もう一つは、エリア規制。
iPhoneは3Gでもネット接続が可能で、IPを叩く事でエリア外でも聴けてしまうというのがまずかったらしいって事。
残念なのは、何らコメントもなしにアプリ排除、規制が行われたという事。
エリア規制前提、試験放送出ることが前提だとして、非公式アプリ、海賊アプリは排除、規制されても文句は言えまいと、何だか、業界系みたいな、ちょっと過激な擁護に軽くパッシングを受けた面持ちだった。
リリースを前々からTwitter上で公言してきたiRadikoは、僅か一日で使えなくなり、AppStoreからも消えてしまった。
記念にiPhoneには残しているんだけど…

Twitterでの情報を自分なりに解釈すると、協議会発の今回の試験配信は電通が絡んでいるらしいという事、スポンサーの説得等々、相当大変だったらしいという事。
もとよりエリア規制というか、関西と関東の一部での配信が前提だったのが、ものすごい反響で驚いてしまっているということ。
各地でエリア外で聴けてしまっている事。
iPhoneでは聴けないけど、AndroidではAir対応の専用ブラウザならば聴けるらしいという事。
ガジェットという形で公式版がリリースされているんだけど、既に専用ブラウザという形で早々に出ているということ。

問題というか、認識として、エリア規制と、今回の配信が関東と関西の部分的な試験配信であるという事。
なんだが、ネットの世界では、そんな事はお構いなしなのは周知の事実。
電波法違反で逮捕というのは聞いたことがない。
輸入したiPadもWi-Fiを使うと法的にはまずいらしいのだけれど、何千人とはいないはずの輸入版ユーザーが技適通ってないという理由で検挙、逮捕されたという話も聞いたことがない。
元より、ラジオ受信機でも関西の放送を東京(厳密には神奈川)で聞いてたし。聞きにくいことは確かだったけど、聞けたのも事実。
むしろ文化放送の方が聞きにくかったりして…


関東圏のラジオ受信機でも聴きにくい、聴けないという事の改善というのがお題目のサイマルラジオ配信という事だったらしい。

iPhoneアプリだとCMから何からダダ漏れでエリア外でも広告付で聴けてしまうから駄目
なんだが
Twitter連動、Ust配信でAM放送は、エリア外どころか全世界で「聴け」つつ観れてしまった
ラジオが観れるというのは結構、面白いもので、昔から観たかった光景だったんで新鮮というか、それだけで面白かったんだけど
まぁ、エリア内外関係の在りそうな交通情報、CM、曲は全てカットの放送室の実況だったわけで
スポンサーにも文句の言えない自主放送って事だったんだろう
テーマもTwitterということで、結構豪華なゲストも並び、ラジオ放送としても面白かったんじゃないかと思う
素直にUstで実況ストリーミングを観ていたので、本放送がどんなだったのかは知らない
CM中とか交通情報中とかのやり取りまでダダ漏れっていうのが、とにかく面白かった。
これって「ソーシャルメディアの衝撃」なんじゃない!?と思ってしまった

メールとか葉書ではなく、Twitterという即時性の高いツールでコンテンツ(番組)が語られる訳で、そこには確かに目に見える共有があったんじゃないかと。
番組も初見(初聴?)だったわけで、とりまとめ役の一言に軽く噛みついたら、Radiko絡みの軽い議論になったというのはご愛敬なんだけど…

そもそもがTwitter+Ustというのは相性がいいというか、セットで語られ、使われている。
そこへ旧メディアといっていいラジオが公共性をメリットに繋がったら、どうなるのか?みたいな
万能ではないし、マスは膨大だ
いちコンテンツが対応するのには無理があるというのも判るし、リアルタイムであることがダダ漏れ(流しっぱなしの生放送、編集なし)のメリットでもある
が、制御不能になっても駄目ではあるんだけど、どこかで接続というか、繋がることを探って欲しいと願うわけだ
そして、そうした手探りは続いている

死に体(あえて言ってしまおう。死に体だったのは間違いない筈)だったラジオがRadikoで、コアな一部のユーザーだけかも知れないけど、それでも衝撃的な一撃を投じたのは間違いない事実だと思う
あり得べき姿というかスタイルというのも、従来の法律規制やスポンサーとのやり取りを整備しつつ、やっぱり手探りで探っていくことになるんだろう。
逆に死に体で小さくなっていったからこそラジオに出来る事もあるわけで、TVでは決して出来ない事があったという事だけでも、結構、エポックメイキングな一夜・コンテンツになったし
これがTwitterで構成されたりUstで見せることを考慮していたら、それはそれで面白かったかも知れないけど、多分、つまらなかったんじゃないかとも思うし
たまたまテーマがTwitterという事もあったんだろうけど…

ラジオ配信なしでも、固定カメラのUstでTwitterのTLを見れているというだけで、テーマは何にしろ音声コンテンツとしても成立するんじゃないかと…

iPhoneOS4発表の実況をUstで中学生プログラマが配信したのも見た訳なんだが、テーマも話題的には面白いのは間違いなかったんだけど、配信者というか中学生プログラマのパーソナリティが楽しかった

結果的にP2Pになったとしても、音声だけのUstになったとしても、新しい発信するツールとしては有用なのは間違いない。
Radikoでもラジオでも、どちらでもいいんだけど、観れる・聴ける・参加出来る、新メディアとしての模索ってのも考えていいんじゃないかと思った次第

少なくとも何十万分か何百万分の一として、確実にソーシャルでアンビエントになっているのも事実だし
Twitterではあるけど
YouTube「博士の異常な鼎談」→Twitter→Radikoリリースでハッシュをフォロー→Dig954→今回

▽電子書籍の衝撃
えぇ、えぇ、ダウンロード解禁日に捕まって2回課金しましたよ。全然、後悔なんかしてませんよ。
1回110円だったし、大盤振る舞いだしょ

音楽業界の辿ってきた歴史と、出版業界の現在に至るまでの経緯、これからどうあるべきか、みたいな話

感想というか、まずは読んでる最中にも感じたんだけど、著者はiPhoneのリーダーを意識して書いたんじゃないかという事。
一般書籍としても発刊されているので、それと内容が違うというのも考えにくいんだけど、段落とか文節の長さとかを計算尽くで推敲したんじゃないかと思った。
5行かそこいらの文節しか読めないiPhoneリーダーと、斜め読みすれば見開きでの内容は一瞬で読めてしまう書籍との違いが、内容というか書かれているテーマにもよるんだろうけど、iPhoneリーダーで読んでも苦痛ではなかったという事

携帯コミックで電子書籍のビジネススケールは、実は、海外ともかけ離れている訳ではないそうだ。
ふぅんというしかないんだけど、同じくiPhoneでもコミックを読んだ経験では、まぁ、普通にPCとか本で読んだ方がいいわな、と。

論文というか、ビジネス書くらいならばiPhoneリーダーでもいいんだろうけど、小説は嫌だなぁと思った
Twitterでも「電子書籍の衝撃」はOK。「BORN TO RUN」は書籍、少なくともPCとかBookリーダー専用機でないと読んだ気がしないと思うと感想を、虚空に呟いた

Radikoの衝撃とかiPadの衝撃と、衝撃続きの春なんだが

アンビエント(環境?当たり前の周り)ってのが刷り込まれた
インフラ(ある意味環境/整備)と同じような意味として捉えたんだが

優れたコンテンツありきで、デバイスとかフォーマットとかという諸々の環境は一発で変わるというか、統合されると信じていたんだけど
当たってる筈というのが半分に減った
残りの半分は、やっぱり環境としての出版業界の再生というか、変革がある程度は必要だって事

Kindleショックは日本語版が出ないまま、なかった
が、iPadが日本発売になって、コンテンツ込みで電子書籍が殴り込みをかけてきたら、どうなる!?みたいな…なさそうで、在るかも知れない話

そこへもってきての電子書籍としてのリリースで、これまた一撃になったのも確か

興味深いというか、なるほどなぁ、と感心したのは、書き手と読み手がフラットになる、みたいな
ソーシャルでの融合というかリード前提、仕組みも新たに構築する必要があるけど
そりゃそうだ。読み手と書き手と言葉を換えてしまえば、どちらもタダの人であるのも間違いない。
読み手が書き手になることはザラにあるし、書き手は常に良い読み手であるのも間違いない。
それが書籍、本を一冊でもモノにするかどうか、書店に並ぶかどうか、沢山読まれるかどうかで立場は未来永劫決まってしまっていた
そこそこの近い将来、書き手(小説家とかライターと呼ばないところが言い得て妙)と読み手が一線上に並ぶ筈で、そこには共有連鎖みたいな繋がりで、一気に市場が形成されるんじゃないかと

キーは今のところ、やっぱりTwitterだったわけなんだが
YouTube「博士の異常な鼎談」→最終回ゲストが著者の佐々木俊尚さん→フォロー→発刊告知でポチり
Twitterはインフラと言い切る水道橋博士からの連鎖を自分の所で止めてしまわないようにしなくちゃ
とか

▽さらば雑司ヶ谷
YouTube「博士の異常な鼎談」→Twitter津田さんの回→Twitter再開でフォロー→絶賛する本を買ってみた
一冊目が、深い所でブームになっているみたいな「BORN TO RUN」
夜中にバイクを駆って買ってきた本。
それだけ期待もしてたんだけど、確かに「読み物」としても面白かった。
ホントにノンフィクションなのかよ?みたいな話
裸足に近いシューズで走り出したくなるかどうかは別にして、とにかく「本」として面白かった

二冊目が、コレ

小沢健一は、正直、嫌い。というか、どうでもいいミュージシャン。

バックボーン、背景を語らないと言いたいことが伝わらないってのは、しょーもない話だって思ってるんで、背景、歴史ありきでの話は結末が興味深い事でなければ、大した意味はない
歴史上の事実、なぁんていうスケールで考えても、何歳までかの人の人生みたいなスケールで考えても、今現在に至る経緯と今現在は結構簡単に語れちゃうし
いいか悪いか、良かったか拙かったか、正しかったか悪かったか、は、別の話、人それぞれの価値、判断だと思うし、それを否定されれば、普通に議論すればいいだけの話

陰鬱な、ニュー・ハードボイルドみたいな話だと思ってたのは、単純な先入観。
書評の難しい、ネタばれを気にしながらの感想ってのは、この本も難しい。
陰鬱な話とも読めるだろうし、読まず嫌い、読んでても苦痛な人もいるんじゃないかと思う。
読後、明るい気分になりたい、がーっと読み切りたい、と思って探してた本がなくて、仕方なく、だったんだけど

なぁんだ、ヤバくて暗いイメージではあるけど、青春小説じゃん…すっきりした

ってのが、文字通り、買って帰って読み出したら一気読みの読後の感想

書き下ろし、みたいな話だったんだけど
推敲を重ねての計算尽くの文章なんだろうか?とか
文間に何か意味を読み取るべく話ではないにしろ、シンプルな表現、文章に映像が浮かぶのは、やっぱり、同じようなイメージを表現してるからなんだろうか?とか
カット&ペーストな推敲をしてたとしても、ゴリゴリっと押しつぶし絞り出すように書いたとしても、凄い才能だなぁと感心してしまった、とか

シーンによっては、ヤバいのを通り越して、陰惨なのも通り越して、っていう風なんだけど
健康的とは言わないけど、ホラーみたいな、陰惨を売りにしているようなモノとは全く違うイメージしか浮かばなかった

むしろ、やっぱそーだよなぁー、みたいなケータイ小説のノリって、ヲッサン達にとっては、こういうイメージ、印象なのかも知れないなぁとか、全然、違うことを考えたりして

ここら辺は、iPhoneリーダーなんかでは、とても読めたモノじゃないと思う
iPadでも、かなりビミョーというか、自分は読みたくない。
少なくともKindleだろうな、と思ってみたり

で、次は「天才勝新太郎」の配送到着待ち
ついでに中学生プログラマが買って良かったという「iPad VS キンドル~」待ち


佐々木俊尚さんの思い通りに書評繋がりで、まんまと…ちょっと快感だったりして

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